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　プロレスラー、長州力（６４）が１２月７日に数々の名勝負を試合映像で振り返るＤＶＤ　ＢＯＸをバップから発売することになり２９日、東京都内で発表会見を行った。

　１９７４年のデビュー以来、活躍してきた長州。その激闘が今回、ＤＶＤ８枚、２５時間以上の「長州力　ＤＶＤ－ＢＯＸ　革命の系譜　新日本プロレス＆全日本プロレス　激闘名勝負集」に収められた。リングでも激突し、今回のＤＶＤにも収録された元プロレスラー、天龍源一郎（６６）も参加した。

　２人は最近、「滑舌の悪いコンビ」として、テレビのバラエティーでも活躍。楽屋裏でも親しく雑談しているそうだが、激闘を振り返り、長州は「天龍さんとの試合は殴るか蹴るかで飽きなかった」と感慨深そう。天龍も「囲碁のようなせめぎ合いが楽しかった」としみじみ語った。

　また、安倍首相の側近の萩生田光一・官房副長官が先月２３日、環太平洋経済連携協定（ＴＰＰ）の審議に臨む野党の姿勢について「強行採決なんてのは、あり得ない。審議が終わって、邪魔をする人たちがいるだけ。田舎のプロレスと言ったらプロレスの人に怒られるが、ここでロープに投げたら返ってきて、空手チョップで一回倒れて、みたいな茶番だと思う」などと発言。これに対し野党側は「プロレスにも、田舎にも、失礼だ」と反発したが、普段はめったにキレない長州もこの日はキレた。

　萩生田官房副長官は後日「不適切な発言との指摘を受け止め、おわびしたい」と公の場で謝罪したが、長州は「『田舎のプロレス』なんて、よく言ったよ、アイツ。許せない。何様だと思ってるんだ。とぼけた奴だ」と憤懣（ふんまん）やるかたない様子。これには天龍も「長州さんのプロレスは都会派」とした上で「キレてるの？」と茶々を入れたが、長州は「キレそうになる」とボソリ。同席したタレント、長州小力（４４）が「キレてないですよ！」とギャグを飛ばせないほど、本気で怒っていた。

　さらに、返す刀で前日、覚醒剤事件で逮捕された歌手、ＡＳＫＡ容疑者について「あれだけすごい才能を持っているのに、もったいない」と苦虫をかみつぶした表情に。２８日に急死した元プロレスラー、永源遙さん（享年７０）については「びっくりしました。新日本時代、お世話になりました。サウナが好きで健康には気遣っていたが、７０歳は若すぎる」と唇をかんだ。

　また、天龍も「永源さんとは相撲時代から闘った仲間。全日本と新日本の仲を中和する役目もしてくれた」としのんだ。